あまりない車

2005年1月3日
連投です。
何度も言いますが王原です。
そろそろ覚えて頂けましたでしょうか。

旬なうちにどうしても書かなければ気が済まない事がありましたので
ご報告を。

元旦は大阪から帰ってきて後は家でぼけっとしていたので
姉の帰郷は2日になりました。

毎回姉が来るときはワタシが車で迎えに行きます。
そんな時たいてい親父はすっかりほろ酔いなので。

で、迎えに行ったときは何も問題無かったんです。
その時は。

もうこの辺で王原家の事だから誰かが何かやらかしてると思ってるでしょ。
しかもおおかた人災で。
当たりです。

姉が来てやっと家族が揃い、雑煮など食べました。
腹も落ち着いてきた頃、今年は1日遅い初詣に行く事になりました。
神社まではかなりあるので車を使います。

さて、車に三人で乗り込むと。

「…………灯油臭くない?」

助手席の姉と運転席のワタシ。

「そりゃあそうだよ、灯油おとーさんが買ってきてやったんだもん」

お前の為に、と天狗になった鼻がワタシの後頭部に当たりそうな勢いで言います。

しかしちょっと待て。
さっき姉を迎えに行った時にはこんな臭いはしなかったはず。
なんかヤバい。

同時に悟ったワタシと姉はいそいで後ろの荷用スペースへ。

………………。

灯油大流出。

ガススタに買いに行ったポリタンクを
そのまま車に積みっぱなしにしてやがったんですね。
それを知らずに車を走らせたのでどこかでポリタンクが横転したらしいです。
しかも蓋が割れていて…。

どれだけ漏れてたと思いますか。
ワタシ達が雑煮喰ってる間に。

10リットル。

通常、軽の車の中にぶちまける量じゃありません。
まあ普通、車の中に灯油をぶちまける時はやんごと無い事情の時でしょうけど。
つうかファミリーカーですよ、マーチは。
予備のタイヤが灯油でひたひたになってました。

ひたひたって煮物じゃないんだから。

姉の悲鳴と共に激怒のワタシ。混乱する親父。
なんでこんなものすぐ下ろしとかないんじゃい、と。

で、どうしたかというと
家から新聞とトレペを山ほど持ってきて吸い取り作戦。
内張の布にまで付いちゃってとほほです。

車に詳しいヤツに電話して事情を話すと、とりあえず抜けば
走っても変なとこに入って燃えたりする事は無い、というので
拭くだけ拭いて詣でました。

ちなみに相談した相手は電話の向こうで大爆笑してました。
いつか倒す。

さすがに神社まで行くと笑いが込み上げてナチュラルハイになる三人。
笑うしか無いからだと思っていたんですけど
もしかしたら灯油の臭いのせいでラリっていたのかもしれん。

詣で終わるとそのままホームセンターに行って
手袋やブラシその他諸々買い出しました。
家に着いたら速攻洗剤で洗う洗う。

ワタシなんて丁度大阪で使った雨合羽持ち出してきて全身防備ですよ。

ウチはね、そんなににぎやかなトコに住んでません。
正月の二日に真っ暗な寒ーい裏路地で車内をこすりまくる
おかしなカッコした女二人。

姉が言った
「今あたし達、死体遺棄の証拠隠滅してるようにしか見えないよね。」
の言葉で更にブルーになりました。

あ、ちなみにその頃親父はすでにしょげていて酒を飲み、
「もう大丈夫だよー」だの「もうそのへんでいいよー」の連呼。
誰のせいでこんな事になったと思っとんねん。

とにかくその晩は出来る事だけやって切り上げました。
その後のスキヤキの微妙な事。
いや、おいしかったですけどね。

今ウチの外には洗った底板が乾かしてありまして、
親父の方に干してある予備タイヤもワックスとかかけ直さないと
いけないのかなあ、とか思ってます。

ウチらしいな、って感じの忘れられない正月になりました。
てかウチの親父らしいなって感じです。

あー、なんかこうゆうのの表現を前に見たぞ。

思い出した。ウチの親父は
「ダメファンタジスタ」だ。

今日も気持ち欄に「もし母さんがいたらきっと怒って一週間位口きかなくなってたよね」
が無いので泣く泣く「普通」で。
姉より。

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