二児の母になり損ねる 2
2005年12月2日やれ、困ったぞ。
このまま離すワケにもいかんし、もとより保健所に引き渡す気なんぞありません。
しかしいずれ犬を飼いたい、と言っていたワタシですが
まさかこんなに唐突に迷い込んでくるとは。
飼い主が見つからなければ飼う事になるのでこれはまさに授かり物。
そんなに都合良く飼い主が見つかるとも思えなかったので覚悟しました。
しかし、ご飯、寝床、トイレ…。
課題は山積みです。飼った事無いしなあ。
しかしまず最初にしなければならない事が。
「風呂に入れなければ」
王原は特別潔癖なワケではありませんが、
外を練り歩き、よくわからない電柱にすり寄った身体で
部屋へ上がられるのはさすがに気が引けました。
長毛な上にうんこ付きやし。
このテのわんこ飼ってる人って普段どうしてるんでしょう。
休みの日で良かったよ、と思いつつ家へ向かっていると
さきほど幻かと思われたもう一匹がひょっこり顔を出しました。
二児の母、確定。
やっと相方を見つけて飛びついてくる彼女。不安だったんだろうなあ。
二匹を小脇に抱えて家へ入り、とりあえず一匹をぽーんと風呂へ放り込みます。
もう一匹を捕まえに行くと、閉じ込められたと思ったのか
今まで全く聞かなかった悲愴な甲高い声で鳴きます。
あーあー、わかったわかった、と残りの一匹を入れようと戸を開けると逃げる。
とりあえず抱えてるのを放り込んでさらに捕まえに行き、戸を開けると中のが逃げる。
エンドレス。
キー!とか言いながらなんとか二匹を無理矢理押し込み
自らも裾をまくりTシャツになっていざシャワー。
大人しい。
全然嫌がらないんですよ。
一匹が洗われている間も大人しく待っているし
出る時なんて「はいブルブルしてー」と言って
こっちがブルブルする真似をするとちゃんとブルブルする。
激萌えでした。褒めまくりました。
だっこも嫌がらないしむやみに吠えないし噛まないし、
こりゃあ大切にされてたコ達だなあ、と思いました。
飼い主は今頃必死こいて探しているであろう。
思いのほか飼い主は早く見つかるかもしれんが、
それには自分の機動力も不可欠です。
うーむ、と思いながらわしわし洗っていると、
自分が大変な過ちを犯している事に気付きました。
あちこちを走り回っていたであろう彼らですが、
ようく見ると引っ付きムシが付いている。めいっぱい。
あれですよ。草むらに行くといつの間にか裾に付いてるやつ。
細長くて先っぽがトゲになってるやつです。
毛が乾いてる時に取っとくべきでした。
濡れたらめちゃくちゃに絡まっちゃって全然取れない。
しばらくがんばったんですがキリが無いのであきらめて風呂を出ました。
確実にぐちゃぐちゃにされると思ったので大事なものを避難しておき、
一匹部屋へ入れておいてもう一匹を連れに行くと、
先の一匹が暴れるわブルブルしちゃうわで予想どうりな事態に。
とにかくタオルで押さえつけ、はしゃいで飛びかかってくる一匹をおいておき
ドライヤーで乾かしまくる。
だんだんあきてきちゃうので交互に乾かす。
なんつうかね、んもう体当たり。
舐めようとして顔にがっつんがっつんぶつかってくるし
よじ上ろうして引っ掻くし腕は噛んでくるし、
もちろんかわいらしい甘噛みなんですけど。
そんでずっと
「あーそっちに行かないで!」とか
「大人しくして!」とか
「こっち向いて!」とか
「こっち来なさい!」とか言ってたんですけど
最終的には逆らう気も無くなってきて顔も舐められるがままに。
子供がいるおウチってきっとこんなんなんだろうなあ、とか思いました。
違いますか、そうですか。
ドライヤーが一段落し、水を与えつつ引っ付きムシを取ったりしながら
さートイレはどうすっかなー、と途方に暮れていると遠くで何か音が。
携帯が鳴っている!!
大急ぎで出ると先ほどの病院からでした。
あの後にカルテを調べたら該当しそうなコがいたので電話した所、
ちょうど飼い主さんが探していたそうです。
脱力するワタシ。
先方に連絡しておく、と看護士さんが言って下さり一安心致しました。
こんなに早く解決するなんて良かったよ、と思いつつ
そうなると途端に二匹が愛おしくなってしまいました。
もうすっかりウチに飽きちゃって外に出たがる坊主と
未だとびついてくる、体力に衰えを見せないお嬢さん。
二匹をまとめて抱きしめたりして。生乾きだったけど。
そのうち直接飼い主さんから連絡があり、ウチの場所を説明すると実は
4件隣。
なんだよ。
下手に動かなきゃ良かったんでした。
こいつらホント近所ウロついてただけなんでした。
その後迎えに来た飼い主さんに事情を説明し、そして平謝り。
毛についた引っ付きムシはワタシが風呂に入れたおかげで
大変な事になっております。
風呂に入れたと聞いた時、飼い主さんちょっと引いてました。
だってこれ2時間位の間の話しです。
しかも生乾き。
何はともあれ、ここで二匹を引き渡し一件落着致しました。
短い二児の母でした。
しかし後ほど改めてお礼に伺います、と言いつつ一週間連絡が無いのは
やっぱり引っ付きムシの件で飼い主さん怒ってるかも、と
珍しくちょっとドキドキしている王原なのでした。
以上!
今日も気持ち欄に「やっぱ動物はいいねえ」が無いので泣く泣く「普通」で。
たまんねえなあ。
このまま離すワケにもいかんし、もとより保健所に引き渡す気なんぞありません。
しかしいずれ犬を飼いたい、と言っていたワタシですが
まさかこんなに唐突に迷い込んでくるとは。
飼い主が見つからなければ飼う事になるのでこれはまさに授かり物。
そんなに都合良く飼い主が見つかるとも思えなかったので覚悟しました。
しかし、ご飯、寝床、トイレ…。
課題は山積みです。飼った事無いしなあ。
しかしまず最初にしなければならない事が。
「風呂に入れなければ」
王原は特別潔癖なワケではありませんが、
外を練り歩き、よくわからない電柱にすり寄った身体で
部屋へ上がられるのはさすがに気が引けました。
長毛な上にうんこ付きやし。
このテのわんこ飼ってる人って普段どうしてるんでしょう。
休みの日で良かったよ、と思いつつ家へ向かっていると
さきほど幻かと思われたもう一匹がひょっこり顔を出しました。
二児の母、確定。
やっと相方を見つけて飛びついてくる彼女。不安だったんだろうなあ。
二匹を小脇に抱えて家へ入り、とりあえず一匹をぽーんと風呂へ放り込みます。
もう一匹を捕まえに行くと、閉じ込められたと思ったのか
今まで全く聞かなかった悲愴な甲高い声で鳴きます。
あーあー、わかったわかった、と残りの一匹を入れようと戸を開けると逃げる。
とりあえず抱えてるのを放り込んでさらに捕まえに行き、戸を開けると中のが逃げる。
エンドレス。
キー!とか言いながらなんとか二匹を無理矢理押し込み
自らも裾をまくりTシャツになっていざシャワー。
大人しい。
全然嫌がらないんですよ。
一匹が洗われている間も大人しく待っているし
出る時なんて「はいブルブルしてー」と言って
こっちがブルブルする真似をするとちゃんとブルブルする。
激萌えでした。褒めまくりました。
だっこも嫌がらないしむやみに吠えないし噛まないし、
こりゃあ大切にされてたコ達だなあ、と思いました。
飼い主は今頃必死こいて探しているであろう。
思いのほか飼い主は早く見つかるかもしれんが、
それには自分の機動力も不可欠です。
うーむ、と思いながらわしわし洗っていると、
自分が大変な過ちを犯している事に気付きました。
あちこちを走り回っていたであろう彼らですが、
ようく見ると引っ付きムシが付いている。めいっぱい。
あれですよ。草むらに行くといつの間にか裾に付いてるやつ。
細長くて先っぽがトゲになってるやつです。
毛が乾いてる時に取っとくべきでした。
濡れたらめちゃくちゃに絡まっちゃって全然取れない。
しばらくがんばったんですがキリが無いのであきらめて風呂を出ました。
確実にぐちゃぐちゃにされると思ったので大事なものを避難しておき、
一匹部屋へ入れておいてもう一匹を連れに行くと、
先の一匹が暴れるわブルブルしちゃうわで予想どうりな事態に。
とにかくタオルで押さえつけ、はしゃいで飛びかかってくる一匹をおいておき
ドライヤーで乾かしまくる。
だんだんあきてきちゃうので交互に乾かす。
なんつうかね、んもう体当たり。
舐めようとして顔にがっつんがっつんぶつかってくるし
よじ上ろうして引っ掻くし腕は噛んでくるし、
もちろんかわいらしい甘噛みなんですけど。
そんでずっと
「あーそっちに行かないで!」とか
「大人しくして!」とか
「こっち向いて!」とか
「こっち来なさい!」とか言ってたんですけど
最終的には逆らう気も無くなってきて顔も舐められるがままに。
子供がいるおウチってきっとこんなんなんだろうなあ、とか思いました。
違いますか、そうですか。
ドライヤーが一段落し、水を与えつつ引っ付きムシを取ったりしながら
さートイレはどうすっかなー、と途方に暮れていると遠くで何か音が。
携帯が鳴っている!!
大急ぎで出ると先ほどの病院からでした。
あの後にカルテを調べたら該当しそうなコがいたので電話した所、
ちょうど飼い主さんが探していたそうです。
脱力するワタシ。
先方に連絡しておく、と看護士さんが言って下さり一安心致しました。
こんなに早く解決するなんて良かったよ、と思いつつ
そうなると途端に二匹が愛おしくなってしまいました。
もうすっかりウチに飽きちゃって外に出たがる坊主と
未だとびついてくる、体力に衰えを見せないお嬢さん。
二匹をまとめて抱きしめたりして。生乾きだったけど。
そのうち直接飼い主さんから連絡があり、ウチの場所を説明すると実は
4件隣。
なんだよ。
下手に動かなきゃ良かったんでした。
こいつらホント近所ウロついてただけなんでした。
その後迎えに来た飼い主さんに事情を説明し、そして平謝り。
毛についた引っ付きムシはワタシが風呂に入れたおかげで
大変な事になっております。
風呂に入れたと聞いた時、飼い主さんちょっと引いてました。
だってこれ2時間位の間の話しです。
しかも生乾き。
何はともあれ、ここで二匹を引き渡し一件落着致しました。
短い二児の母でした。
しかし後ほど改めてお礼に伺います、と言いつつ一週間連絡が無いのは
やっぱり引っ付きムシの件で飼い主さん怒ってるかも、と
珍しくちょっとドキドキしている王原なのでした。
以上!
今日も気持ち欄に「やっぱ動物はいいねえ」が無いので泣く泣く「普通」で。
たまんねえなあ。
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